第80章 家族の形$ 其の二
「おいおい、どうしたんだ!?」
「すみません……何でも、ないんです……」
「無いわけあるか!溜め込むな。吐き出しゃぁ良いんだよ。それくらい聞いてやるから」
「……ありがとう、ございます。……蛍さん」
「別に……///」
やべぇ、めっちゃ可愛い。
落ち着け、俺。
抱きしめるにはまだ少し早い……よな?
手持ち無沙汰になる鋼鐵塚を眺めてしのぶは口元に弧を描く。
「あの……蛍さんが良かったら……今日も泊まって行きませんか?」
「それは……」
前回の一夜を思い出し、鋼鐵塚は赤面する。
火男面が無ければ、情けない顔を晒していただろう。
「……お嫌ですか?」
「嫌なわけ、ねぇだろ……///」
そっぽを向いたまま、鋼鐵塚が無愛想に一言。
「俺だって、お前と………」