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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第17章 馳(は)せる


翌朝。

「ん…」

「おー、起きたか?」

「宇髄様?」

「昨日は悪かったな、加減してやれなくて」

気遣いなんて珍しい。

「大丈夫ですが…」

「甘露寺と煉獄の刀がそろそろ研ぎ終わるそうだ」

「そうですか」

「ん?」

「何か?」

「それ、何だ?」

それと指差されたのは浴衣を着る前に着ていた着物の中にあったガラス玉。

「あぁ、冨岡さんから頂きました。ギヤマンという品だそうです」

「へぇー」

あいつが他人に物を与えるなんざ、珍しい。
つーか、初めてじゃないか?

「お前らやっぱり…」

いや、冨岡のがマジなのか。
こいつ自覚してねぇしな。

「何か?」

「いいや」

もう少し静観と行こうか。

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