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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 君と二人で永遠(とわ)に眠るる


そうか、俺は……


本当はずっとこの時を待ち続けていたのかもしれない。



「白藤……愛してる」

「義勇さん……私も……貴方を……愛して……」



寄り添って、二人は手を繋いだまま眠りにつく。


その顔はとても幸せそうで、心から安らいでいるように見えた。


一日経ってから、勇輝哉が義勇の様子を見に来て眉を顰(ひそ)めた。


母であるくいなから事の経緯は聞いている。



二人が恋仲であったこと。

二人にしか分からない思いがあること。



でも、勇輝哉にとってはくいなが母で。

父の横に居る女性が母ではない事がどうしてか納得出来なくて……


けれども、こんなに穏やかな顔で眠る冨岡を恨むことも出来なくて……



「父上。貴方は卑怯だ……」



勇輝哉の言葉は頬に伝う涙と共にこぼれ落ちていく。



ー了ー



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