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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第73章 乞い願う、光を求めて


待ちに待っていた絶望を前にして、怨念の塊と化した道満が疲弊した冨岡に問いかける。



望め、その身を代償にして叶えてやる。


願え、一時の夢を見せてやる。


意識を閉じよ、其方の代わりに私が見聞きする。


案ずるな、全て上手くいく。


冨岡の周りに生暖かい、妙な風が吹いている。



「冨岡ァ!!」



声を上げながら、冨岡の羽織の首根っこを掴みあげたのは以外にも、不死川であった。



「しっかりしやがれ!腰抜けがァ!!白藤を守るっつったのは、何処のどいつだァ!!」


「………不死川……」


「腑抜けた面見せんじゃねぇ!!」


「不死川様!!」


「白藤!!この馬鹿何とかしやがれ!!」


「義勇さん!手を……!!」


冨岡に向けて、真っ直ぐに手を伸ばす。

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