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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第73章 乞い願う、光を求めて


無惨に会ったのは、蘆屋道満が齢四十を越えた頃だった。


巷では『道摩法師』と呼ばれていた道満は、無惨に声をかけられるなり、こう言った。




「何を、望まれますか?」


「一人しかいない屋敷使いの女房の体が具合が悪い。貴殿であれば対応出来るかもしれないと言われた……」


「なるほど、病の平癒ですか。しがない私には、貴方のお体の方が心配なように見えますが……」



道満の見透かすような瞳が薄気味悪くて。



「先が長くないのは、分かっている……」


「左様でしたか。私は田舎者ですゆえ、皆様のお名前がすぐ出ず……何と仰いましたか?」


「産屋敷舞山だ」


「産屋敷殿……あー、はいはい。では貴方がお噂の美男薄命」


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