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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第76章 違えし縁


帝の勅命を受けて動くほどの凄腕だ。

本来ならば、安倍晴明に頼むのが一番なのだろう。



ただ、安倍晴明は表立った存在だ。

彼に言伝を頼もうものなら、幾人もの者たちが囃し立てるだろう。



かねてより、産屋敷は表舞台には立たない。

裏稼業を一手に担う我が一族が矢面に立つのは思わしくない。

だとすれば、安倍晴明の次に名の通る男。



蘆屋道満。



彼に頼むとしよう。

安倍晴明と並んで非常に秀でていると聞く。

ただ、彼の人となりは………



方術比べで安倍晴明に敗れてから、金を積めば大抵の事は引き受けてくれるという蘆屋道満。


彼を見たもの達は皆口を揃えてこう呼ぶ。


『没落貴族のような陰気な男』



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