第76章 違えし縁
扇情的な光景に舞山は貪るように乳房に吸い付いた。
硬く勃ち上がった先端は熟れた果実のように甘美に思えた。
我を忘れて彼女を抱いた。
快楽に酔いしれ、善悪の区別もおぼつかない。
そんな感覚の中で舞山は目を閉じた。
このまま、朝が来なければいいと思えた。
名残惜しくも、自身を抜く。
彼女の中からごぽりと音を立て、流れ出した白濁を見てようやく舞山は我に返った。
私は何をしでかしたのだ……?
呆然と彼女の裸体を眺めた。
どれくらい経過したか……
ほんの僅かな時間かもしれなかったが、舞山にとってはとても長い時間に思えた。