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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第14章 好きって何ですか?$(冨岡裏)


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「ん…」



物音一つしない静かな様子に。



「冨岡さん…?」



もう、任務に向かってしまったのだろうか?



「何だ?」



気配に気づかなかったのは何度目だろうか。



「……任務に行かれたのではなかったのですか?」


「しっかり礼をしていなかった」



出立前に変わりは無いのだろう。

冨岡の身なりはきちんと整えられていた。


「……これを」


手渡された物は小ぶりのガラス玉。



「これは…?」

「ギヤマンというらしい。ここに紐を通して帯留めに使うと聞いた。普段着物を着ているだろう?羽織の礼だ。受け取ってくれ」

「綺麗ですね……」



私には勿体ないとさえ思う。


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