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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


バッドエンド①↓↓↓


「兄ではなく、私はお前に……いや、忘れてくれ……今はただ、ひどく眠い……」

「…………」

「最後に……」


無惨が白藤に何か耳打ちしている。


「貴方様が望むのならば、如何様(いかよう)に……」


目を閉じた無惨の体が灰となり、空中に舞う。

少しして、白藤の体にその灰が吸い込まれていく。


「マジかよ……」


不死川が舌打ちする。

無惨は倒さなくてはいけない鬼殺隊の宿敵だ。

最強の鬼。

だが、その鬼が白藤に入り込んだということは……

俺たちは白藤を斬らなきゃいけねェのか。

刀を握ったまま、ドクドクと嫌に高まる鼓動を落ち着かせようとする。


「な……」


無惨の首とは反対に転げ落ちた道満の首が叫ぶ。


「巫山戯(ふざけ)るなぁぁ!!ここで終わって……何となる……!!」


何か、何かないか……

鬼舞辻よりも強靭な……

道満は、自らの意思で首を転がして辺りを見回すと二イと嗤(わら)った。

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