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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第73章 弦音に捕らわれぬ事勿れ


だから、私の親代わりは榊。

榊は私を厳しく育てた。

けれども時折、やさしく手を差し伸べてくれる彼女が白藤は好きだった。

榊がお前も年頃になったら、縁談をして世帯を持つようにと言われた。

世帯…………

叶うならば、お兄様とこのまま一緒に暮らしたい。

白藤の願いはそれだけだった。

薬師から渡された薬を白湯で流し込み服用する。

「ぅ、く………」

変化は直ぐに現れた。

白藤の髪がその場で変わり始めた。

地肌から白く染まっていく。

目眩を起こし、白藤が転倒する。

視界が回る。

立てない。

「白藤様!!」

意識が遠のく。

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