• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 邂逅、別離


ざわざわと胸の内が冷えていくような感じがした。

目の前にいる玄弥の存在に違和感を感じる。

何があったの?

そうして感覚を研ぎ澄ましてはたと気付く。

玄弥の中に黒死牟の気配を感じる。

「玄弥君……」

どうやったのかは分からない。

でもこのままでは以前の私のように、身の内を食い荒らされるかもしれない。

人の体にとって鬼は有害だ。

私が例外なだけ……

そう、御館様から聞いている。

「玄弥君、そのままでは危険です」

白藤が玄弥の腕を掴む。

「白藤さん、止めないで下さい」

「止めます!でなければ、貴方まで鬼に……」

振り解けない強さで掴まれているわけでは無い。

ただ、彼女の目が訴えている。

強い、意志の光だ。

だが、俺も引くわけにはいかない。

/ 1833ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp