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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 邂逅、別離


強過ぎる力を手にして自我を保てるか。

あるいは自身も鬼へと変貌してしまう恐れもある。

コレを見つけたのは俺だけ。

喰らうなら今しかない。

白藤さんは先程から戦況に目が釘付けになっている。

「あっ!!」

時透様の片腕が吹き飛んだ。

致命傷にはならないだろうが……

突然の出来事に皆の動きが一瞬止まる。

が、瞬き一つの間に時透の腕が元に戻っていた。

皆一様に驚いたが、これ以上動きを止める訳にもいかない。

一瞬で右手が戻った。

そんなことがあるはず……

ブシャッ。

玄弥の横で音がした。

「え?」

床に、白藤の右腕が落ちていた。

どういうことだ?

右腕が落ちたのは時透様だったはず……

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