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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 邂逅、別離


「…………うす」

何か、動悸がする。

「変な気起こすなよ、玄弥ァ」

「うっせぇな。兄、貴……」

あれ?今、俺の名前……

兄貴が名前を呼んで、くれた?

「しゃ、行くかァ……」

三人が時透の加勢に動く。

「霞の呼吸 弐ノ型 八重霞!!」

「ふむ……」

霞の中から悲鳴嶼の鉄球が黒死牟目掛けて飛んでくる。

「無粋だな。剣士の勝負に割って入るなど……」

「鬼に言われる謂れはない……」

「ふむ、然り。次いで、人は群れるものだからな」

「侮んじゃねェ!!風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ!!」

「不死川、霞を一掃してどうする……」

「うっせェ!!相手に技が届きゃ良いんだっつーの!!」

「時透、ご苦労だった」

「冨岡さん。白藤さんは?」

「不死川の弟が守ってくれている。大丈夫だ」

あれ?

冨岡さんと不死川さんって、そんなに仲良かったかな?

時透は首を傾げるが、今はその時ではないと思考を切り替える。

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