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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第71章 残荷、陽炎


「「おぉぉぉぉっ!!」」

猗窩座と煉獄が死闘を繰り広げる。

煉獄さんが食い止めてくれている。

今しか隙はない。

集中しろ。

速く、鋭く、動くために。

炭治郎の心に焔が灯る。

やれる。

俺は長男だ!

「ヒノカミ神楽 斜陽転身」

頸を斬られた!?

竈門炭治郎に?

いや、まだだ。

頸を繋げば……

まだ、まだ、負けではない!

猗窩座が必死に頸を押さえ、繋ぎ直そうと試みていると。

ドスっ。

まさに死角から煉獄の刀が現われ、背後から猗窩座の頸を腕ごと斬り落とした。

「ガハッ」

「炎の呼吸 捌ノ型 月裏の日輪(ゲツリノニチリン)」

捌ノ型は暗殺に適した影討ちである。

「出来れば使いたくなかったが……」

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