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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第71章 残荷、陽炎


「竈門少年。何か掴んだのだろう?」

竈門少年の雰囲気が変わった。

額の痣も広がっているように見える。

「はい」

「なら、俺が隙を作る!!猗窩座の頸を斬るぞ!!二人で!!」

「はい!!」

何だ?

さっきの違和感は。

猗窩座には炭治郎が別の生き物のように感じられたのだ。

戦闘中に闘気が感じられなかった。

赤子でさえ、薄い闘気があるというのに。

あの男は。

竈門炭治郎はまるで植物のように。

闘気が無かった。

猗窩座は炭治郎が不気味に思えた。

まるで、無惨に初めて遭った時のような。

生物としての異端。

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