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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第71章 残荷、陽炎


猗窩座との死闘で煉獄もまた肉体の限界を越えたのだ。

そしてそれは煉獄の頬に出現した。

刀の鍔と同じく焔の紋様が。

当然、対面していた猗窩座はその事実に気付いた。

杏寿郎の変化に。

研ぎ澄まされていく闘気に。

猗窩座は杏寿郎の進化に喜んだ。

そう、正に歓びに打ち震えていた。

「杏寿郎。もっとだ!もっと殺し合おう!!」

気迫と雄叫びを挙げながら、煉獄は猗窩座に向かって行く。

先ほどよりも、尚速く。

尚鋭く。

猗窩座の頸を斬らんと、迫って来る。

「ハハハッ!!愉しいな!杏寿郎!!着いてこい俺の技に。破壊殺・空式!!」

「何度も同じ技を食らうと思うな!!炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり 改 天激豪炎(テンゲキゴウエン)」

盛炎のうねりの捻りから構えに入れる二段構えにして使う。

以前、猗窩座と戦って腕を切り落とした時の斬撃を組み込んで、より強力にした技である。

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