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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第71章 残荷、陽炎


猗窩座は感じた。

この二人とは決着をつけるまで終わらないのだと。

だが、終わるのが惜しいとも思っている。

猗窩座が望むのは強者との戦い。

故に……

「惜しいな。この場でどちらかが鬼になれば宴は終わらないのに。あの夜、虫の息になった杏寿郎を見て分かったんだ。人の脆さを」

「猗窩座……」

「随分と怖い顔をするじゃないか。炭治郎」

「お前は……」

「竈門少年」

「煉獄さん……」

「猗窩座。勝負をしよう。俺と一対一で」

「杏寿郎。分を弁えろ。お前はあの日俺に負けたんだ。一対一かどうかは俺が決めるんだよ、弱者には選択権が無いのだから」

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