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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第71章 残荷、陽炎


伊黒と甘露寺が鳴女を相手取る中、伊之助は先程とはまた違う広間にやって来ていた。

「何処だ?ここ」

「何だ?お前。変な格好の鬼狩りだな?」

鬼が伊之助の格好を揶揄する。

「あぁ?お前こそ、誰だよ、雑魚鬼が!!」

「待て」

もう一つの扉から善逸が出てきた。

「あぁ!?今度は何だ……」

「そいつの相手は俺がする。伊之助は下がっててくれ」

「…………俺に命令すんな、もん逸……」

何だこいつ、いつもと雰囲気が違ぇ。

「カァー、撃破ー!!上弦ノ弐撃破ー!!」

「何だ童磨とかいう鬼、負けたのか。大したことなかったんじゃねぇか?」

「何だ、コラ!!俺と音のおっさんとカナヲとしのぶで倒したんだぞ!!」

「そうか、お前は凄いよ。伊之助」

「そうだ、俺様は凄いんだ!」

「だけどさ、伊之助。今回の、この鬼は俺の兄弟子なんだ。同門から鬼が出たんだ。だから、俺が責任取って頸を斬らなきゃならない……」

「兄弟子?」

「俺より前に爺ちゃんに弟子入りして、一緒に隊士になるための修行をしてたんだ」

「じゃあ、そいつ鬼殺隊の裏切り者じゃねぇか?」

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