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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第70章 氷中の激情


童磨が灰になり、ようやく一同の緊張の糸が切れる。

「勝った……上弦の弐に……」

宇髄の呟きで皆、我に返る。

「カナヲ、ありがとう……」

「師範、伊之助……やったよ……」

「偉かったな。胡蝶の継子」

ポンと頭を撫でてやる。

「宇髄さん……」

四人が喜びを噛み締めていると地震のような揺れが生じた。

「この城、崩れかけてんのかぁ?」

「かもな」

「胡蝶お前は継子と一緒に居ろ」

「宇髄さん」

「分かったな?」

不服そうな胡蝶を尻目に、俺はカナヲに声をかけた。

「頼むぜ」

「はい。任されました」

「嘴平。一緒に来い」

「俺に命令……」

ヒュ……

「な……」

スパン!

「嘴平ーー!!」

足元の扉が開き、伊之助が吸い込まれた。



ー了ー


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