第12章 宇髄の治療$
腰をくねらせながら、快感から逃れようとする。
左手で彼が私の両手首を絡め取る。
縄で縛られたようにビクともしない。
でも、それを嫌だと感じない。
それどころか、私はその先を待ち望んでさえいる。
彼の唇が私の胸の頂きを咥えて、赤子の様に吸い上げる。
わざと、ちゅっちゅと音を立てられ、顔が火照る。
誰かに聞かれるのでは無いかとひやひやした。
くちゅ、くちゅ。
宇髄の空いている右手が蜜壷に出入りする。
濡れそぼったそこから蜜を指に絡ませると、彼は私の眼前に愛液の付いた指を見せ付けて、ニヤリと笑う。
「やーらし……」
恥ずかしい。
でも、もっと欲しい。