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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第68章 リクエスト 現パロ 二人の家元$


蔦子に分かりましたと返事をし、龍臣を見送ってから、義勇は離れに向かう。

「元柳斎様、おいでですか?」

襖越しに声をかければ、中から返事が返ってきた。

「義勇か。入りなさい」

「失礼します」

部屋に入り、元柳斎に頭を下げる。

「顔を上げなさい」

「はい」

「義勇、今日は随分遅かったな」

「すみません、幼なじみと外を歩いていました」

「茶道宗家の不死川殿か?」

「いえ、如月堂の二女白藤さんとです」

この老人に嘘は通じない。

「………如月堂のか。蔦子は如月堂に嫁ぐが、お前は如月堂の娘を嫁に迎える気か?」

「何か不都合が?」

「お前に縁談が来ている」

「何件ですか?」

「三件だ」

「では、お断りを……」

「如月堂に何があるのだ」

「何も。ただの幼なじみです」

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