第68章 リクエスト 現パロ 二人の家元$
「あ、あのクレープ屋さん!ねぇ、実……ごめん、義勇くん」
少し食ってくかァ?
彼の声が耳に甦って、でも隣りにいるのは彼ではなくて。
公園に不定期にやって来るクレープ屋さんは中高生に人気で。
デザートクレープを女子数名で食べ比べしたり、出来上がったクレープをスマホで撮影したり。
「食べるか?クレープ」
「義勇くん……?」
「買い食いしても、別に珍しくないだろ?」
義勇くんがクレープ、食べるの?
見た事ない。
「一緒に、食べていいの?」
「あぁ。お前と一緒に食べたい」
「私も、食べたい。義勇くんと……///」
二人でベンチに腰掛けて、クレープを食べる。
私はイチゴレアチーズ、義勇くんはブルーベリーチョコを頼んだ。
傍から見れば、私たちもカップルに見えるのかな?