第68章 リクエスト 現パロ 二人の家元$
「椛(もみじ)ちゃん。また冨岡君にアタックしてるねー」
「ねー、懲りないね。脈無しなのに」
ひそひそと女子数名が話している。
「っていうか、冨岡君。告白してくる女子全員振ってるんでしょう?」
「そうらしいよ。好きな子がいるんだってさ」
「好きな子ねー。誰がタイプなんだろうね?」
「謎だよねー」
義勇くんの好きな人……
「白藤?」
はっと我に返る。
「どこか調子が悪いのか?」
「ううん。ここ、丸くしたいんだけど、どうすれば良いかなぁ?」
「丸は表現が難しいんだ。対格を意識して花を三つ並べたら中心にシダの葉を挿してみるといい」
義勇くんは凄いなぁ。
「義勇先輩ー」