第68章 リクエスト 現パロ 二人の家元$
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私が中学に上がって龍臣お兄ちゃんと蔦子お姉さんが高校生になった頃。
退院してすっかり元気になった蔦子お姉さんと病室に通って勉強を教えていた龍臣お兄ちゃんは自然と付き合うようになっていて。
相思相愛という言葉が似合う様な二人に割って入っていける訳もなくて。
そんな時だった。
「白藤さん、俺と付き合って下さい!」
「え?」
同級生から告白された。
私は告白自体が初めてだったから、よく分からなくて、返答に困っていたら、どこからともなく実弥くんがやって来て。
「悪ィな。コイツは俺のだからなァ。やれねェよ」
「不死川!?」
「白藤。行くぞ」
「え?うん…………」