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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


どちらともなく見つめ合い、口付ける。

時折緩く互いに繋がりを確かめるように悪戯に動いてみたりとじゃれ合いながら。

久方振りの互いの体温に微睡むように目を閉じる。

気だるさを感じながらも冨岡の寝顔を盗み見て白藤は唇に笑みを浮かべたのを自覚した。

あぁ、幸せだ。

「どうした?」

視線に気付いたのか冨岡の瞼が開く。

「綺麗……」

「は?」

「義勇さんの瞳…綺麗な…澄んだ青」

「お前は蠱惑の藤色だ」

「もう、何ですか、それ」

くすくすと笑いながら、時が過ぎていく。

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