第67章 澱(おり)の中で$
冨岡の唇に白藤の唇が重なる。
『藤露』同様に彼女が冨岡の舌に己の唾液を絡ませていく。
普段よりも甘い花の蜜の様な味がした。
唇を離した白藤がスルスルと着物を脱ぎ始める。
そうして裸になった彼女が冨岡の羽織に手をかけた。
金縛りにあったかのように自由のきかない冨岡の体から徐々に衣服が取り払われていく。
くらくらと目眩がする。
気付くた時にはもう両者ともに裸になっていて。
布団の上に寝転んでしまっている冨岡のはち切れんばかりに膨らんだ陰茎に白藤が口付けた。
そのまま愛おしそうに両手を添え、彼女の口内に亀頭が収まった。
途端。
じゅっ、と勢いよく白藤が陰茎の中の精を飲み始めた。