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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


「藤姫殿。入っても構わないか?」

杏寿郎の声だ。

「はい」

「では、一度下がりますね」

千寿郎が一礼し、入れ替わりに杏寿郎が入室した。

「……すまない。食事中だったか」

そう言いつつもお味噌汁をゆっくり啜(すす)る私を眺めている。

「杏寿郎様、何かご用では?」

「あぁ。君が言っていた通り、冨岡の元には竈門少年が付いているから心配は要らんぞ」

「そうですか」

ホッとした様な顔の白藤を見て、杏寿郎は続ける。

「君は、本当に冨岡が大事なんだな」

「えぇ。こんな私を受け入れて下さるんですもの……」

彼の為なら、なんでも出来る。

「羨ましい限りだな…」

「はい?」

「いや。何でもない」

「そうですか?」

杏寿郎の煮え切らない態度に怪訝な表情を浮かべる白藤。

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