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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


いつしか、俺は……

白藤に惹かれていった。

人として、許されることでは無い。

だが………

どうしても、彼女が欲しくなった。

乞い、焦がれるとはこの事か。

最初は顔を見られるだけで良かった。

喜ぶ顔を見たくて、彼女の食事のためでも良かった。

傍に居たいと思った。

俺をその目に写して欲しいと……

他人にそう思ったのは、彼女が初めてだった。

初めて贈り物をした時、泣いて喜んでくれた。

お返しにと羽織を繕(つくろ)い、組紐を結ってくれた。

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