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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


最終選別は錆兎と共に受けたが、俺は怪我で動けなくなり、錆兎は悲鳴の聞こえてくる方へ駆けつけては鬼を倒していた、ハズだった。

何も出来ずに最終選別が明けた時、俺は安心すると共に、またも生かされたことを自責した。

帰って来なかった彼の分まで、俺は生きねばならない。

それを胸に今まで刀を振るってきた。

鬼に対して非情になり、何体もの鬼を屠ってきた。

今度は誰も犠牲にしないために。

誰かのために……

その思いで『凪』を完成させた。

だが、白藤に会って、鬼に対しての考えが徐々に変わりつつある。

鬼とて、元は人。

白藤は鬼だが、禰豆子と同じく人を喰わない。

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