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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


冨岡の家は両親が亡くなり、姉の蔦子と慎ましく暮らしていた。

姉の縁談が決まり、花嫁衣装を用意したりと忙しい日々が過ぎ、祝言を挙げる前日。

悲劇は起きた。

蔦子は鬼に食い殺され、義勇は彼女の指示で隠れていた為、難を逃れた。

蔦子が化け物に襲われたと知人に話した所、姉が死んだせいで頭がおかしくなったのかもしれないと心配され、医者に連れて行かれそうになり、義勇はその道中で逃げ出した。

蔦子の形見の着物を持ち、山中を彷徨っていた所で、鱗滝の知り合いの猟師に出会い、鬼殺の道を目指した。

同時期に親を亡くし、志をともにしたのが、錆兎だった。

彼は俺なんかよりも強く、人の為に動くことの出来る勇気があった。

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