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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


「………それで、出来ちゃったワケ?」

「そうらしい……」

「…………要するに、その夜子作り……」

「言わんで、良い!」

「何だよ、急に……」

「……冨岡さんの匂いで気分が沈んでいくのが分かるんだ。暗い水の底に……澱の中に沈んでいくみたいな……」

「もしかして、それでお前が冨岡さんとこに居るのか?」

「白藤さんに頼まれたんだよ、支えてあげて欲しいって」

「………でもさぁ」

「安心してもらいたい。俺もどんな形であれ、白藤さんの役に立ちたいんだ」

「炭治郎………」

良い奴過ぎるよ、お前。

という言葉を飲み込んで、善逸は白藤程の美人ではなくてもいい人は存在すると、炭治郎に熱く語るのだった。

同期との夜は騒々しくも楽しくて心地よい疲労感に包まれながら、炭治郎は眠りに就いた。

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