第67章 澱(おり)の中で$
そんなに信用無いのか?俺は……
「別に一人でも……」
「駄目です。料理は俺が作りますから、お世話します」
何だか調子が狂うな……
「大体、義勇さん。あんまり料理しませんよね?」
「う……作れないことは無いぞ?鮭大根とか雑炊とか、握り飯とか……」
言葉に詰まった……
「秋は栗や茸が豊富なんです。旬のものを食べれば体も温まりますから!」
「そう……」
ぐぅぅ。
「あはは。お腹空いたみたいですね。来る道中でおじいさんの荷物運びを手伝ったら椎茸を頂いたので、鍋でも作りましょうか?」
「鍋……」
「後は何か肉があれば……」
「肉なら俺が鶏を買ってくる」
「あ、じゃあお願いします」
こうして、炭治郎との同居が始まった。