第66章 222万PV御礼 貴方の隣り 現代冨岡$
宇髄先輩を一睨みすれば、歯切れの悪い返事。
「………あー、いや。あれは……」
ほらね?
相手を庇いたいのか、何なのか分からないけど、普段決断力のある宇髄先輩がこんな態度するから……
疑ってしまった。
最初から遊びだったんじゃないかと。
その絶望から救い出してくれたのが、義勇だ。
私の方が義勇より二つ年下なのだが、義勇が先輩より名前で呼んで欲しいと言っていたので、今のかたちである。
やっぱ、かなり、根に持ってるな。
宇髄は1人心の中で苦悩していた。
いや、まさかのドラマ顔負けの展開で。
元カノが『私、来月結婚するから、想いを払拭するために最後にもう一回だけキスして』って。
言われたからって言っても、信じてくれそうに無ぇしなー。
まぁ、自分のマンション前ってのが良くなかったかもだけどよ……
「白藤。あん時、本当は……」
「さ。食べたし。義勇、行こう!」
「ん、良いのか?」
義勇が食後のアイスコーヒーを飲み終わる頃合いに話しかける。
義勇は食事中に相槌は打てても、会話が出来ないのだ。
「うん。別に宇髄先輩に何かして欲しい訳じゃないし、やっぱり義勇と回りたいから」
「…………そうか」