第66章 222万PV御礼 貴方の隣り 現代冨岡$
向かったのは入り口から一番近いショップ。
もちろん、目当ての物を買うためである。
「見つけた!」
レジでスタッフさんにタグを外してもらい、準備万端。
一方、白藤の帰りを待っていた冨岡は複数人に見つめられていた。
修学旅行中の女子高生が四人、スマホを片手にじりじりと冨岡に近付いてきている。
冨岡は、はぁと一つため息を吐いた。
俺は客寄せパンダでは無いのだが……
早く帰って来い、白藤。
「あのーー、」
女子高生が一人、義勇の前に歩いてきた。
「義勇!お待たせ!……あれ?義勇の知り合いの子?」
「………いや」
「そっか。貴方たち修学旅行中?写真撮ってあげよっか?」
「あ、はい。お願いします、お姉さん」
「あ、スマホ借りるね。いいよー、はい。笑って?チーズ!」
カシャ。
「「ありがとうございます!」」