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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第65章 慟哭$


「何故、目を逸らす?」

「そんなに見つめられては、穴が開いてしまいます……///」

本当は、貴方に見透かされてしまいそうで怖いのです。

頬に指先が触れる。

彼の親指が私の唇をなぞる。

「名を、呼んでくれ」

「……槇寿郎様///」

照れたように、視線を逸らす。

「……触れても、良いか?」

私の手が彼の掌の中に包まれる。

「……はい。ただ、がっかりしないで頂けますか?///」

伏し目がちに、たじろぐ様に視線を彷徨わせ、帯に手をかける。

彼に注視されているせいか顔に熱が集まり、指がもたつき、上手く解けないでいると……

「焦らなくていい。俺がやろう」

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