第65章 慟哭$
$$$↓ここより槇寿郎裏。魅了にて瑠火成り代わり。描写短めですが、苦手な方は回れ右を。
「槇寿郎様……」
熱い視線で名を呼べば、彼の身体により熱が高まっていくのを感じ取れる。
「瑠火」
名を呼び終わるや否や、熱い口付けが降ってくる。
彼の舌が口内を蹂躙する度、くちゅりと音がする。
熱い……
触れられた先から火が点いたように、熱が高まっていく。
口の端からどちらとも分からない唾液が溢れる。
顎先へと伝うのも、お構い無しに、彼の手が私の元に伸びてくる。
息を継げず、彼の胸板を数回叩く。
「何だ?もう終いか?」
日輪のように輝きを放つ彼の瞳が、私を捕らえて離さない。