• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第64章 絡む糸


「冨岡さんと白藤ちゃんかぁ。おめでたいわね。ね、伊黒さん」

「む?そう、だな……」


事情を知らない柱たちは祝福を鎹鴉経由で冨岡の元へ。

冨岡は焦った。

憔悴しきった白藤には聞かせられないと……


$$$


鎹鴉経由で白藤の懐妊の報が柱に伝わる。

「………これは……白藤さん。大丈夫かしら?」

共同研究者である珠世から事情を聞いていた胡蝶は困惑した。

本来、喜んで当然のこと。

だが、今回は……

腹の子は産んではいけない子。

「私の毒では歯が立たない……」

母体が白藤だ。

だとすれば、腹の子も私の"藤の毒"では殺せない。

となれば、産まれてから日輪刀で頸を斬るしかない。

だが、相手は鬼だ。

人のようには産まれないかもしれない。

腹を突き破って産まれてくる可能性も……

どちらにせよ、出産ならば母体に深刻な負担が出るかもしれない。

胡蝶は一抹の不安を拭えずにいた。


-了-


/ 1846ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp