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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第64章 絡む糸


「うむ。すまん!」

「だから、デケぇって」

「白藤が………」

「冨岡?」

「「…………」」

あの無表情な冨岡が…

泣いた。

「おいっ!止めろ!何かいたたまれねぇから!」

「そうだぞ、冨岡!めでたいなら、笑わねば!」

「そうだぞ、派手に胸を張れ!」

「そう、か?」

泣いたせいか、冨岡が二人の目には小動物のように見えた。

何だ、この可愛いのは……!

落ち着け、俺。
相手はあの、冨岡だ!

よもっ!?
何だ?この感覚は。

「とにかく、おめでとう!冨岡!」

「待て待て。冨岡の話だけじゃ、不安だ」

「そうか?」

「冨岡。白藤は屋敷に居るんだろ?」

「あぁ、今朝吐いてから寝込んでいる……」

「なら、俺が行って、白藤の音聞いた方が確実だな」

「白藤の音?」

冨岡のみならず、煉獄まで首を傾げている。

俺、一応『音柱』よ?

「白藤の心音以外の音が聞こえたら、腹ん中に赤ん坊が居ることになんだろ?」

「おぉ……」

「確かに!」

今、納得しやがった!

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