• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第64章 絡む糸


「すぐに床を……!」

焦る冨岡を他所に白藤は力無く笑う。

「ふふ……」

「何を笑う……」

「義勇さん、お水とさっきの薬貰えますか?」

「あぁ。だが、体調が悪いのに……飲んで平気か……?」

「こういうのは早めに飲んで休むのが一番なんですよ」

「そういうものか……?」

冨岡が壁に凭(もた)れている白藤に湯飲みに入った水と薬を差し出す。

「万が一にも、鬼同士の子が出来てしまう事態を避ける為ですから…」

びりり。

包みを破いて、中に入っていた粉末を口に含み、水で流し込む。

ごくり。

しっかりと飲み込んで、ふうと息を吐く。

「今日は早く休め……」

布団を敷いた冨岡が白藤の傍らに腰を下ろし、彼女を抱き寄せる。

/ 1831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp