第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$
白藤にはツラい思いをさせてしまった。
帰りを待たせるばかりか、新しい妻まで連れ帰って来てしまったことに冨岡は今更ながら罪悪感を覚えた。
せめて、今夜は彼女が安心出来るように優しく愛そう。
「白藤……」
触れただけで主張する乳房の先。
カリカリと爪先で軽く円を描くように擦ってやると彼女が身を捩る。
くん。
白藤のうなじに顔を埋める。
彼女の匂いだ。
それと、華の香り……
「何かつけたか?」
「ん、月下美人の香水……///」
義勇の息遣いが、くすぐったい。
「そうか」
「ね、胸だけ?」
どうやら俺の手が他にいかないことがお気に召さないらしい。
「不満か?」
俺としてはもう少し触っていたい。
男にはない柔らかな乳房。
「義勇……///」