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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$


「そろそろ昼時だな……」

水源を確認しに行こうか迷ったが、市街地を抜けた方が近道なので、なるべく広い道をカンバダに揺られながら歩いていると……

「あ!貴方たち!」

こちらを指差す女性が一人。

桜色から若草色に変わる珍しい毛色のその女性には見覚えがあった。

「昨日の……」

「どうして王宮から……」

「それについては私がご説明します」

「誰だ?」

黒服を着た少女が一人。

三人の前に現れた。

「あら、アオイちゃんじゃない。久し振りね」

「お久し振りです、甘露寺さん」

「お二人とは初めましてですね。私は神崎アオイ。王宮にて胡蝶家に仕えています」

「アオイちゃん、今日もカナヲちゃんたちに昼食運んでくれる?」

「はい。じゃなくて!甘露寺さん、この二人は悪い人ではなく、昨日雨乞いの儀式をしていただいた命の恩人ですよ」

ピシャーン!

「えぇっ!?」

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