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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$


厩舎に寄ってカンバダを連れて来て、朔と二人で跨がる。

いつになく上機嫌な朔に訳を聞いてみると、二人で乗りたかったと言う。

確かに、剣に戻るのを嫌そうにしていた気がする。

配慮に欠けていたか……

「義勇様、このままフラムの王宮に向かうのですか?」

「あぁ。そのつもりだ」

「叔父上の書状とインフェルノの書状があれば、王もお認め下さるだろう。後は俺の問題だ」

「義勇様の?」

「武器相手に情が湧いてしまったからな、妻に面目が立たん」

「王宮でお待ちになられているんですよね……」

何だろう、胸の奥がチクチクする。

「朔?」

「お会いしたいです。きっと素敵な人なんでしょうね」

嘘を吐いた。

「………白藤に説明することが山ほどある」

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