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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$


隣国インフェルノの王宮にて、一夜を明かした冨岡と朔。

使用人達が来賓室に朝の挨拶をし、事後と悟ったのだろう、下女が二名、朔の世話を焼いていた。

俺は後から来た下男に身なりを整えられ、再度謁見の間にと一人案内された。

「おはようございます、冨岡さん。昨夜はよく眠れましたか?」

「はい。約束の書状は出来ていますでしょうか?」

「えぇ、ここに。あなた方の働きで我がインフェルノに水が戻ったこと、感謝致します。引き続き友好な関係を築きましょうね」

抜け目無いのか、抜けてるのかよく分からないが、カナエの言葉には不思議な重みがあった。

「あ、そうそう。冨岡さん。一つ伝言を頼みたいのだけど。フラムに帰ったら……」

『遠征の折に寄って欲しい』

と不死川にカナエからの伝言を伝えねばならない。

だが、不死川に関しては昔から俺とは折り合いが悪いのだが……

頼まれたからには伝えねばな……

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