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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第61章 藤姫の帰還


「いいえ、甘露寺様。私が自分からこの山の修練場を見たいと言わなかったら、こんなことにはならなかったのです……」

「そうなんですか?冨岡さん」

「案内をした俺にも責任はある」

「そんな!義勇さんは何も間違っていません!」

がばっと顔を上げ、冨岡の言を否定する白藤。

「……藤姫殿、義勇を守って下さり、ありがとうございます」

恭しく頭を下げる鱗滝。

「頭をお上げください、左近次様!当たり前ではないですか!私は……私は貴方も含めて、義勇さんと『家族』になりたいのですから……」

「白藤……」

冨岡に優しく頭を撫でられる。

「義勇さ……」

「もういい。ありがとう……」

「はい……」

でも、話さなきゃいけないことがある。

たくさん。

思い出したこと、忘れられないこと、貴方への想い……


-了-


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