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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第61章 藤姫の帰還


「えぇ。知ってますよ」

こういう時は嘘も方便、ですよね?

「そうなんですか。猗窩座様見た目は何となく怖そうだけど、とっても優しいんですよ?昨日も私の為に魚を捕って来て下さいました」

「そうなんですか?」

猗窩座という鬼は存外に、同族には優しいということなのかしら?

「それに……」

「それに?」

「私の食事に付き合って下さいましたし……」

「食事……」

白藤さんの食事は、性行為ですよね?

やっぱり……

冨岡さん、余計にショックなのでは?

って、聞こえて無いですねー?

というか、いつまで固まっているつもりなのでしょう?

「冨岡さーん、いつまでそうしてるんですか?」

「…………」

ぱんっ。

「冨岡さん。いい加減、しっかりしてください!記憶が無いとはいえ、ちゃんと白藤さんが見付かったんですから。早く帰ります、よ……」

シャッ。

何か分からなかった。

私の頬に猗窩座という鬼の拳が掠めたのだ。

そんな、気配にすら気付けなかったなんて……

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