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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第61章 藤姫の帰還


空が白み始めた頃。

「「冨岡さん!」」

鎹鴉の案内で、胡蝶と甘露寺が狭霧山に到着。

冨岡は谷底に昔集落があったことを聞き、その入り口を探していた。

狭霧山は一年中霧が立ち込めているので、視界がきかない。

「それで、冨岡さん。その集落の見当はついているのですか?」

胡蝶の問いかけに、集落の入り口と思われる道の前まで来た三人。

「道が二つに分かれていますね」

「あぁ。だが、悩んでいる暇は無い」

「白藤ちゃんの無事が最優先だものね。私は左に行くわ!しのぶちゃん、冨岡さんをよろしくね」

気合い充分といった風情で甘露寺が左の道へ突き進んで行った。

「行ってしまわれましたね。まだ合同の合図も決めていなかったのに」

「そんなのは鴉に任せればいい。行くぞ」

「はいはい」

こんなに余裕の無い冨岡さんを見るのは初めてですねぇ。

貴重です。

胡蝶と冨岡が右の道へ曲がる。

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