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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第60章 谷底の社$


「私ばかりご馳走になってしまったので、何か猗窩座様にお返しを……」

「見返りか?」

「え?はい。何かありませんか?掃除でも洗濯でも……」

「ふっ…」

猗窩座の口角が上がる。

「猗窩座様?」

「数字も持たない鬼の娘に気を使われるとはな」

「え?すみません!あの……」

何か失礼なことを言ってしまっただろうか?

「いい。構うな」

猗窩座はとんと軽く白藤の肩を叩いた。

何だろう、今の感じは。

前にも誰かから優しく肩を叩かれたような…?

「何だ?」

「いえ…」

何かに後ろ髪を引かれる感じがする。

誰に…?

「十六夜、こっちへこい」

猗窩座に手招きされ、白藤がそちらへ向かうと、目の前に座れと促される。

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