第8章 上弦の陸
「宇髄か?」
「間違いないだろう」
「お前は戦力にならないからここにいろォ」
冨岡と不死川は即座に刀を手に取り、臨戦態勢に入る。
「俺たちは戦闘に向かう。お前は身の危険を感じたら迷わず逃げろ」
その二人の背中に向かって。
「お二人とも、お気をつけて……」
ザッ。
こうして、風と水の二柱が戦闘に加わった。
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京極屋前。
「ヒノカミ神楽 炎舞」
ダダダダダ。
炭治郎の攻撃を皮切りに、冨岡と不死川の二人が合流する。
「水の呼吸・肆ノ型 打ち潮」
「風の呼吸・伍ノ型 木枯らし颪」
「冨岡さん!と…前に禰󠄀豆子を串刺しにした人!」
「あァ?てめェ柱の名前も知らねェのか!!俺は不死川実弥、風柱だ覚えとけ!!」
「忘れませんよ!あの時禰豆子刺したんだから!謝って下さいっ!!」
「じゃぁかしい!!」
言い争う炭治郎と不死川を知り目に。
「怪我はないか?宇髄の嫁……だな?」
「何で私の事知ってるんですか!?、誰ですか、貴方!!」
須磨が甲高い声で叫ぶ。
「冨岡義勇だ……」
「冨岡?」
えーっと、そういえば、天元様以外柱って知らないや。
「足手まといはとっとと失せろやァ!!」