第6章 *ADB*幽霊の春* @キセキ@
考えてみてくださいよ
そのまま気を失っときゃ
幽霊を気のせいで済ませられたのに
意識を繋ぎとめたおかげで
ばっちり視えてるじゃないですか
私を驚かすために作ったらしき首吊り状態
霊界?のものだから幽霊は縄を触れるっぽい
ただ、苦しくはなさそうだが
縄が首に食い込んでいる
…抜けなくなっている
シュールすぎる
挙句の果てには
私に助けを求めている
いや、触れないって
シュールすぎる
…何でこんなに冷静なんだろう
この霊が馬鹿すぎるからかな?
助けてほしくてちらちらこっちを見ている
……好きな子を前にした男子か←
「………さ、
触れません、よ……?」
恐る恐る言うと
ハッとした顔で
懐から鎌を取り出し
頭の上で縄を切った
……その鎌は誰の命を取る物だ(汗)