第2章 エイプリル☆女恐怖症@笠松@
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それからというもの
俺は非常に緊急事態に置かれ続けた
何故かって?
そんなもん
に決まってんだろ
「先輩、ドリンクです!」
って休憩の度に
いつもより距離を近くして
満面の笑みを見せる
あんな嘘をついた以上、
「まだ完全に克服したわけじゃないけど」
と苦し紛れに言うしかなかった
そして、1度合った目を逸らすことも出来ない
もんもんとしていたら
黄瀬がかけよってきた
「どうスか?
いつまでたっても進展がなくて悲しんでたっちにとっては
嬉しくて仕方がないんスよ♪」
俺はその言葉にハッとした
今までキスはおろか、手を繋いだ事もない俺は
を不安にさせ続けてたんだと